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イベントテントの強風対策はどうするの?台風・強風時の対策を教えます

これまでの台風・豪雨および地震災害により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 
被災された皆様と被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

『強風・台風』に備える

テントを使用する際に最も大切なことの一つが、「強風・突風への対策」です。
 
昨今は勢力の強い台風の上陸線状降水帯によって、各地に大きな被害をもたらしました。
週末ごとに台風に備えて対策をされたという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 
万一の事態を回避し、より安全にテントを使用するための対策をご案内します!


【イベント用テントを使用する際の安全意識】

先に最も効果的な対策を申し上げますと…
 
台風時や強風時(が予測できる時)は建てない!これに尽きます!
 
当たり前だろ、と思われるかも知れませんがこれができないので事故が起きてしまいます。頑張って準備し、楽しみにしていたイベント…どうしても中止の判断ができないこともあると思います。
 
しかし、そこをグッと堪えて適切な判断をすることが、とても大事なのです。
 
また、夜間など長時間に渡り人のいない環境でテントを立てたままにしておくのも大変危険です。
しっかりと固定をしていても、あくまでテントは仮設のものであるという点をご理解のうえ、イベント用テントを安全・快適にお使いいただければ幸いです。
 
以下の文章で、危険を察知するための予備知識とテントに対して予めできる対策をお教えいたします。


【予備知識:「危険」な強風の基準】
強風は危険、という意識はあるものの、その“強風”の目安はあるのでしょうか?
 
それは平均風速が10~15m/sでは「傘がさせない・樹木全体が揺れ始める・電線が揺れる」状況となります。
 
これは、吹き上げる風の影響を受けやすいテントには大変危険な値です。
 
また、最大瞬間風速は平均風速の1.5~3倍が想定されるため、平均風速5m/sの天候でも厳重な注意が必要です。
 
※基準は気象庁の案内に拠っています。
 
強風が吹きやすい春先や、台風の多い夏~秋にかけてはもちろんですが、その都度発表される「竜巻注意情報」などにもご注意下さい。

テント設営時の対策

テントを設営したら、必ず固定!が原則です。
シーンに合わせた器具・方法を選べば、しっかり固定できます。

1.ウェイト(重り)での固定
鉄製ウェイトや注水式のウェイトを使ってテントを固定します。
一般的に鉄製ウェイトはスリット(切れ込み)が入っており、この部分に支柱を差し込む形でテントの足の上に乗せます。
 
さらにウエイトと支柱をロープで結べば、動きを防止できてより安心です。
 
※上記画像をご参照下さい。
 
場合によっては支柱にはめ込まずに、タイダウンベルトなどの張り綱をウエイトに掛けて固定することも可能です。
2.ペグでの固定
芝生やグラウンドなど土の地面ではペグをご使用下さい。
ペグとテントをタイダウンベルトかロープ等の張り綱でつなぎ、テントを固定します。
また、支柱足元の穴に直接ペグを打ち込むことも可能です。
 

緊急時の対応

事前の対策をしていても、突然風が強くなる場合があります。
そんな時はなるべく速やかな応急対応&撤収を!
※風で動き出したテントに近づくのは大変危険です、万が一動いてしまった場合は安全な場所に退避して下さい※


1.横幕を取り外す
風が強くなってきたと感じたら、まずは横幕を取り外しましょう。
横幕があることで風がテントの中で吹き上がりやすくなり、転倒のリスクが高まります。(ヨットの帆のように風を正面から受けてしまいます)
心配な場合は、横幕の固定をあらかじめ簡略にしておくことも良い対策です。(固定しているヒモを外しておく、などの対応になります)

2.天幕を取り外す
横幕を外してもテントが揺れだし、煽られるような天候になった場合は、テントの幕を取り外すことも一案です。
 
急な天候の悪化で撤収をする際は、重りを外して解体する必要が出てきます。 そのタイミングで突風が吹いた場合、浮き上がり転倒のリスク生じて最も危険です。
 
天幕を先に外してしまえば、風を受ける面がほとんど無くなりますので安全に撤去作業に移れます。(雨天時はテント下の物が濡れてしまいますが、人命や災害リスクには替えられません
 
また、弊社のクイックルーフシリーズの天幕(2015年以降モデル)には「TOC機構(特許技術認可済み 特許5436717号)」が装備されています。
天幕の角をマジックテープにしている本機能で、速やかに天幕のみを取り外すことが可能です。
再三お伝えしますが、まずは幕類をフレームから取り外していただくことで、浮き上がり転倒のリスクを大幅に下げることが可能です。
 
TOC対応天幕搭載のイベント用テント『クイックルーフ』シリーズ
 

3.その場所から逃げる
先にお伝えしたように、強風が吹き始める→テントを撤収しだす、という行程時が最もテントが吹き飛びやすいタイミングです。
 
上記のように天幕をすぐ剥がせる機能がないイベント用テントの場合は、無理をせずその場から離れるというのも、人命を守る立派な行動です。
 
その際は周囲の出店者にも危険性を共有できるようお声を掛けを忘れないでください。何度も言いますが商品よりも人命が優先です。

まとめ

テントはあくまで仮設の設置物です。
 
どれだけしっかりと固定していても地球の天候には絶対に勝てません。その点を理解し、予備知識と危険予測を持ってイベントに臨みましょう。
 

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